MRO-S7YとMRO-VS7の4つの違い!センサーとテーブルプレート。

日立の過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフMRO-S7YとMRO-VS7は何が異なるのでしょうか。違いは4つあります。わかりやすく紹介します。

 

次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!

4つの違い

MRO-S7YとMRO-VS7は、どちらも庫内容量22Lで、過熱水蒸気付きのオーブンレンジとしては日立のラインナップの中では最も手頃なモデルです。MRO-S7Yが2020年発売で、MRO-VS7が2018年発売です。

MRO-S7Yは、MRO-VS7の後継製品ですのでほぼ同じ性能ですが、次の点が異なります。

  • センサーが赤外線センサーから、重量センサーになり、加熱時の分量指定が不要になった。
  • レンジ加熱でも使えるテーブルプレートが付属し、お手入れが簡単になった。
  • 食パンのトーストにかかる時間が短くなった。
  • その他
    レシピ数とオートメニュー数が少し減った。操作ボタン、本体サイズが少し変わった。本体右側は壁ピッタリ設置できなくなった。水抜きお手入れコースが増えた。

MRO-S7Yでは、センサーの性能が上がり、お手入れが簡単になるなど、上位モデルの機能が取り入れられて機能が改善されています。

 

価格や機能を表で比較すると、次のようになります。

タイプ 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
発売年 2020 2018
画像
     
日立 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ レッド MRO-S7Y-R 日立 ボイラー式過熱水蒸気 オーブンレンジ ヘルシーシェフ 22L 赤外線センサー MRO-VS7 R レッド
参考価格
レッド
¥34,303〜(2024/04/17 08:58)
特徴 加熱水蒸気搭載のスタンダードモデル。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。MRO-S7Yでは重量センサーが搭載され、分量設定が不要になった。
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
庫内容量 22 L フラット庫内
センサー種類 重量センサー+蒸気・温度センサー 赤外線センサー+温度センサー
加熱方式  
レンジ出力 自動: 最高1000 W(最大3分まで)
手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当
オーブン温度 自動: 最大250℃
手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃)
(250℃は約5分まで。その後210℃。)
オーブン段数/方式 1段 / ヒーター式
オーブンヒーター 上下平面ヒーター
グリル 上下平面ヒーターグリル
スチーム 給水タンク式
加熱水蒸気 ボイラー式
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
メニュー  
レシピ数/オートメニュー数 117/90 125/92
Wスキャン調理
クックパッド殿堂入りレシピ
食品メーカーコラボ
ヘルシー 22 22
ヘルシーのうちノンフライ 14 14
スピードメニュー 22 22
少人数メニュー 63
セットメニュー
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
使いやすさ  
2品同時あたため
トースト (オート:途中で裏返し)約8~9分 (手動:途中で裏返し)約9~17分
庫内の見やすさ 白熱球庫内灯×1灯
表示部 液晶(バックライトなし)
簡単操作 簡単レンジボタン
スマートフォン連携
お手入れ  
庫内底面 外して丸洗いテーブルプレート 拭きやすいフラット庫内
庫内側面・背面・天面 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター
コース 清掃・脱臭・水抜き 清掃・脱臭
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
付属品 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 黒皿310×310 mm 1枚
外形寸法 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm
設置
放熱スペース
背面壁ピッタリ
左右4.5cm・上方10cm以上
右・背面壁ピッタリ
左4cm、上方10cm以上
庫内寸法 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm 幅295 × 奥行 316 × 高さ220 mm
質量 約 13.5 kg 約 14.0 kg

違いについて詳しく見てみましょう。

センサー

搭載されているセンサーは、MRO-VS7では「赤外線センサー+温度センサー」でしたが、MRO-S7Yでは「重量センサー+蒸気・温度センサー」にグレードアップしています。一つ上位のモデルであるMRO-S8YやMRO-S8Xと同じセンサーになりました。

MRO-VS7の赤外線センサーは、食品から出る赤外線の量で食品の表面温度をはかって加熱制御を行うものです。食品の表面温度が分かるため、庫内の温度を測る温度センサーだけの機種よりも適温にあたためることができます。

MRO-S7Yでは赤外線センサーの代わりに重量センサーが採用されたことで、分量設定が不要になっています。例えば、飲み物のオートあたための際に、MRO-VS7では杯数を1~4杯から選ばなければいけませんが、MRO-S7Yでは杯数を選択することなく自動で加熱時間を計算してあたためしてくれます。あたためのときの手間が減ったのは嬉しいですね。また、重さを測るため、オーブン調理後など庫内の温度が高いときもすぐにオートあたためが可能なのも利点です。


MRO-S7Yのセンサー。(画像は日立公式ページより引用。)

一方で、重量センサーでは加熱開始時の食品の温度がわかりませんので、すでに温かいものを追加加熱する場合にはあたためすぎる恐れがあります。あたためすぎを防ぐために蒸気センサーも追加されています。

プレート

MRO-VS7にはオーブン・グリル用の黒皿が付属しますが、MRO-S7Yにはオーブン・グリル・レンジ兼用のテーブルプレートが付属します。

MRO-VS7では、レンジ加熱をするときにはプレートは何もつかわず、オーブンやグリル加熱をするときには付属の黒皿を使います。庫内底面はフラットになっており、汚れても拭き取りやすくなっています。

MRO-S7Yでは、セラミックス製の外して丸洗いテーブルプレートが付属し、黒皿は付属しなくなりました。このテーブルプレートは、レンジ加熱では底面板として、オーブン・グリル加熱では黒皿として使用することができます。汁物をこぼしてしまったときでも、取り外して水洗いできるのでお手入れが簡単です。黒皿を収納しておく場所が必要ないのも利点です。


(画像は日立公式ページより引用。)

トースト

食パンのトースト機能について見てみましょう。

MRO-VS7にはトースト用のオートメニューはありませんので、食パンをトーストする際には、手動のグリル機能を使用します。手順は、片面を7~12分加熱してから、裏返して、2~5分加熱するというように行います。6枚切パン1枚は約 9 分、2枚は約 17 分で焼くことができます。

MRO-S7Yでは、食パンのトーストがオートメニューに入りました。手動でもオートでもトーストを焼くことができます。オートメニューを使う場合には、加熱をスタートして、報知音がなったら、食パンを裏返して再び加熱するという手順で行います。焼き加減は、仕上がり調整で5段階に調整できます。6枚切1枚は約 8 分、2枚は約 9 分で焼くことができます。

 

トーストの焼き時間はMRO-S7Yのほうが短いです。グリルヒーター性能は同じですが、パンを置くプレートが黒皿からテーブルプレートに変わって、よりヒーターに近い位置にパンを並べられるようになり、狭い空間に熱を閉じ込めやすくなったため、早く焼けるようになったと推測されます。トースターのように2~3分で焼けるわけではありませんが、より実用的な時間で焼けるようになったのは嬉しいですね。

その他

その他の細かい違いについて見ていきましょう。

レシピ数とオートメニュー数

レシピ数/オートメニュー数は、MRO-VS7は125/92個で、MRO-S7Yは117/90個です。ほぼ変わりませんが、MRO-S7Yでは少し減っています。

少しややこしいのですが、このレシピ数とは取扱説明書やWebレシピに掲載されているレシピの数で、オートメニュー数は、応用メニューも含んだオート調理ができるレシピの数を表します。例えば、メニュー番号26番「ハンバーグ」で作れるものとして、ハンバーグ・ビーフハンバーグ・ピーマンの肉詰めの3種類が掲載されていますので、レシピ数は3個、オートメニュー数は3個とカウントします。手動操作で作るレシピもありますので、その分だけオートメニュー数よりもレシピ数の方が多くなっています。

電子レンジのレシピを活用しようと思っている方は、少しでもレシピが多いMRO-VS7の方がよいかもしれません。

 

レンジ本体に搭載されているメニュー番号数(調理シーケンス数)は、MRO-VS7は1~64番、MRO-S7Yは1~70番があり、MRO-S7Yの方が多いです。MRO-S7Yは、冷凍食品調理用のメニュー番号が増えています。

なおMRO-S7Yでは、一部の応用メニューが説明書に掲載されなくなり、Webレシピでしか見ることができなくなりました。

MRO-VS7とMRO-S7YのWebレシピ集は、次のページから見ることができます。

操作ボタン

細かい話ですが、MRO-VS7とMRO-S7Yでは、操作パネルのボタン配置が少し変わりました。

次の画像で、左がMRO-VS7、右がMRO-S7Yの操作パネルです。

MRO-VS7では、「少人数ボタン」や「簡単レンジ」ボタンがあります。MRO-S7Yではそれらのボタンがなくなり、「追加加熱」ボタンと「冷凍食品パリッと調理」ボタンができました。また「ノンフライ」と「過熱水蒸気」ボタンが1つになり、「メニュー選択」と「温度」設定用の上下ボタンが統合されています。「清掃|脱臭」ボタンは「お手入れ」ボタンになりました。

 

MRO-VS7の「少人数ボタン」は、オートメニューで1~2人分を作る際に使うボタンです。MRO-S7Yでは重量センサーが付いたため、ボタンがなくなりました。1~2人分を作る際には、仕上がり調整で弱にするなどします。

MRO-VS7の「簡単レンジボタン」は、よく使う手動調理のレンジ加熱600Wと500Wが簡単に使えるボタンです。普通のレンジボタンを押すと、800/600/500/200/100Wと切り替わりますが、簡単レンジボタンでは600/500Wの2通りで切り替わり以前の状態を覚えているため、600Wか500Wを使う場合には1~2回分レンジボタンを押す回数を減らすことができるというものです。いつも800Wを使うという方には必要ないボタンです。

MRO-S7Yの「追加加熱ボタン」は、レンジ・オーブン・グリルでもう少し加熱したい場合に使うボタンです。このボタンを押して加熱時間を指定すると、追加加熱されます。出力を指定する必要がないので便利です。

MRO-S7Yの「冷凍食品パリッと調理」ボタンは新しく追加された冷凍食品用のオートメニューを選択するときに使います。

MRO-VS7のお手入れコースは清掃と脱臭の2通りですが、MRO-S7Yでは水抜きが増えて3通りになっています。過熱水蒸気やスチームの水が通るパイプに残った水を抜くことができます。MRO-VS7で水抜きをするときには清掃コースを使います。

 

総じて、MRO-S7Yの方が少し使いやすいと思いますが、他メーカーの電子レンジと比べると、どちらの機種も使いやすいボタン配置だと思います。

設置条件

MRO-VS7では、右と背面を壁ピッタリに設置できましたが、MRO-S7Yでは、背面しか壁ピッタリ設置できなくなり、右側は4.5 cm以上あけて設置しなければなりません。

MRO-S7Yでは、設置しようとしている場所の右側にスペースがない場合には、注意が必要です。

庫内寸法と質量

本体寸法は同じですが、庫内寸法と質量がわずかに変更になっています。MRO-S7Yでは、庫内有効寸法の奥行きが7 mm大きくなり、高さが7 mm小さくなりました。1 cm未満の違いですので気にならないでしょう。

質量は、約 14 kgから約 13.5 kgへと約 0.5 kg軽くなっています。これも気づかないくらいの違いです。

どちらがおすすめか

以上のように、MRO-S7Yでは様々な変更がありましたが、大きな変更は、センサーに重量センサーが採用されたことと、お手入れしやすい「外して丸洗いテーブルプレート」が採用されたことです。

重量センサーが入ったことで加熱時の分量設定が不要になったのは便利です。またレンジ加熱のときにもテーブルプレートが使えますので、吹きこぼしたときでも取り外してさっと洗い流せば良いというのは簡単です。

 

そのため、性能の面ではMRO-S7Yのほうがおすすめですが、執筆時点での価格はMRO-S7Yの方が5,000円ほど高いです。

MRO-VS7は同グレードの商品で基本的な性能は同じですので、この価格差であれば、価格の安いMRO-VS7のほうがおすすめです。

 

なお、MRO-VS7は旧モデルですので生産が終了しています。MRO-VS7が良い場合には早めに手に入れると良いでしょう。

価格は次のようになっています。

タイプ 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ
型式 MRO-S7Y MRO-VS7
発売年 2020 2018
画像
     
日立 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ レッド MRO-S7Y-R 日立 ボイラー式過熱水蒸気 オーブンレンジ ヘルシーシェフ 22L 赤外線センサー MRO-VS7 R レッド
参考価格
レッド
¥34,303〜(2024/04/17 08:58)
特徴 加熱水蒸気搭載のスタンダードモデル。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。MRO-S7Yでは重量センサーが搭載され、分量設定が不要になった。

まとめ

日立の過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフMRO-S7YとMRO-VS7の違いについて紹介しました。MRO-S7Yは搭載されているセンサーが上位モデルと同じものになり、高性能になっていますが価格も高めです。MRO-VS7が安く手に入るうちは、MRO-VS7がおすすめです。

 

次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!

 

次の記事も参考にしてみてくださいね。

 

以上、MRO-S7YとMRO-VS7の4つの違い!でした。

参考

日立 スチーム オーブンレンジ ヘルシーシェフ 22L MRO-S7Y R レッド
日立 ボイラー式過熱水蒸気 オーブンレンジ ヘルシーシェフ 22L 赤外線センサー MRO-VS7 R レッド