ここでは、日立のオーブンレンジ10台について、性能を一覧表で比較しています。購入検討の際には参考にしてみてくださいね。
目次
選び方
日立のオーブンレンジはお手頃な機種でも、レンジ出力が最高950Wでオーブン温度が最大250℃と、パワフルなのが特徴です。高価な機種になると、庫内容量が増え、センサーの数が増え、過熱水蒸気・スチーム機能が付き、お手入れが簡単になります。
パナソニックやシャープなど他のメーカーのオーブンレンジと比べると、日立のオーブンレンジは最上位モデルでも価格がお手頃なのが利点です。
どのレンジが自分に適しているか選ぶには、まずはどのくらいの庫内サイズが必要か、過熱水蒸気・スチーム機能は必要かという2点を検討するとよいでしょう。
庫内容量は18Lから31Lまでラインナップされています。おすすめの庫内サイズは、一人暮らしには18L、二人暮しには22L、3人以上のファミリーには30~31Lです。18Lがどれくらいの大きさかというと、例えばMRO-F5Yという機種では庫内横幅は28.3cmです。ターンテーブルのないフラット庫内であれば、角型の大きめのコンビニお弁当も温めることができるサイズです。22Lだと幅・奥行き・高さがそれぞれ1~2cmほど大きくなります。庫内が大きくなると、お茶碗を並べて一度にあたためたり、大きめのお肉を使ったローストビーフやローストチキンを焼いたり、クッキーをたくさん焼いたりがしやすくなります。30~31Lの機種では、操作パネルが下部に横長に配置されることで、庫内横幅は40.1cmとワイドになります。さらに最上位モデルでは2段調理もできます。複数品を一度に調理する機能もあり、ファミリー住まいの方には30~31Lのレンジが便利でしょう。
上位モデルには、過熱水蒸気・スチーム機能が付いています。過熱水蒸気をオーブンやグリルと組み合わせて使うと、水蒸気で肉や魚の脂や塩分を落としてヘルシーに調理することができます。スチーム機能をレンジやオーブン、グリルと組み合わせて使うと、蒸し物をつくったり、ごはんや肉まんを乾かさずにしっとりと温めることができます。過熱水蒸気・スチーム機能があると電子レンジで作れる料理の幅が広がります。電子レンジを温め直しのためだけでなく、新しい調理家電として日々の料理に活用したいという方におすすめの機能です。コンロで火を使う料理とは異なり、オーブンレンジではオート調理をスタートしてしまえば、あとは火加減おまかせで放ったらかしにできるのが便利です。
ラインナップ紹介
次に、日立のオーブンレンジのラインナップを簡単に紹介します。
最も価格がお手頃なのが、MRO-F5Yです。庫内容量18Lとコンパクトなのが特徴です。この2020年モデルからターンテーブルのないフラット庫内になりました。機能はシンプルですが、レンジ出力は最高950Wで、オーブン出力は最大250℃と基本性能はしっかりしています。オーブンを使いたい一人暮らしの方におすすめです。
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一つ上位モデルは、MRO-F6YとMRO-HE4Yです。庫内が22Lで少し大きめになります。レンジ出力は最高1000Wと少し増えます。オーブンとグリルは天面も平面ヒーターになり、お掃除がしやすくなります。庫内はシリコン系塗装で汚れが落としやすくなります。レンジでも使えるセラミックプレートが付属し、食品をこぼしたときでも外して丸洗いできます。プレートに水を入れる簡易スチーム方式で茶碗蒸しなど蒸し物を作ることもできます。お手入れがしやすい機種がよい方や、すこし大きめの庫内がよい二人住まいの方などにおすすめです。
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過熱水蒸気とスチーム機能が欲しい方におすすめなのが、次に上位の機種であるMRO-S7YとMRO-S7Xです。熱水蒸気で脂や塩分を落としてヘルシーに調理したり、スチーム機能でしっとりと調理することができます。またセンサーが増えることで、オート調理が賢くなっています。MRO-S7Xでは赤外線センサーが増え、MRO-S7Yでは重量センサーが増えます。MRO-S7Yでは加熱分量設定が不要で、ラップをつけていてもオート加熱が可能になります。
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31Lのワイドな庫内が良い方やファミリー使用の方におすすめなのが、次の上位機種MRO-S8YとMRO-S8Xです。大きなお肉を調理したりお皿を並べて加熱したりもしやすくなります。また、2品同時あたため機能を搭載しています。
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2段調理ができるのが最上位機種のMRO-W10Xと、ハイグレード機種のMRO-W1Y、MRO-W1Xです。最高300℃の熱風式2段オーブンを搭載し、グリルヒーターの火力も強いため、焼き物・炒め物・ノンフライの揚げ物などをより美味しく作ることができます。センサーは、重量と赤外線のダブルセンサーが搭載されており、分量に合わせて火加減おまかせのオート調理ができるようになっています。強い火力で調理したいという方や、オートメニューを使って料理のレパートリーを増やしたいという方、一度にまとめて調理したいという方におすすめです。特に、MRO-W10Xはスマホアプリに対応しており、購入後でもレシピ配信によってメニューを増やすことができます。
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一覧比較
次に、日立オーブンレンジの性能を比較した一覧表を示します。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ Wスキャン ヘルシーシェフ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | オーブンレンジ | ||||||
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
発売年 | 2019 | 2020 | 2019 | 2020 | 2019 | 2020 | 2019 | 2020 | 2020 | 2020 |
画像 |
||||||||||
参考価格 | グレー: ¥61,574〜(2024/09/11 14:16) |
ブラック: − | ブラック: ¥67,980〜(2024/09/11 14:16) |
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参考価格 ホワイト |
− | ホワイト: − | ホワイト: − | ホワイト: − | ホワイト: − | − | − | − | − | − |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
特徴 | 重量と赤外線のダブルセンサーで火加減おまかせで調理ができる。グリルとオーブンの火力が強く、美味しく仕上がる。最高300℃の熱風式2段オーブンを搭載。MRO-W10Xはスマホアプリに対応。MRO-W1YはMRO-W1Xよりもレシピ数が多い。 | 31Lの横に広い庫内で、大きなお肉を調理したりお皿を並べて加熱したりできる。2品同時あたため機能を搭載。明るい庫内色。オーブン用の黒皿も1枚付属。MRO-S8YはMRO-S8Xよりもレシピ数が多い。 | 給水タンク式の加熱水蒸気とスチーム機能で料理の幅が広がる。センサーが増えることで、オート調理が賢くなる。MRO-S7Yでは重量センサーが増えており、加熱分量設定が不要で、ラップをつけていてもオート加熱が可能。 | 22Lの大きめ庫内。レンジ出力は最高1000W。上下平面ヒーター、シリコン系コートの庫内になる。レンジでも使えるプレートが付属する。簡易スチームで蒸し物も作れる。MRO-F6Yのほうがレシピ数が多い。 | 18Lのコンパクト庫内。2020年からフラット庫内に。最大250℃のオーブンを搭載。 | |||||
おすすめの方 | 強い火力で焼き物・炒め物・ノンフライの揚げ物などを美味しく作りたいという方や、多数のオートメニューを使って料理のレパートリーを増やしたいという方。2段加熱で一度に複数品を調理したり、クッキーをたくさん焼きたいという方。 | 過熱水蒸気・スチーム機能付きのオーブンレンジを家族で使用したいという方。 | 過熱水蒸気で脂や塩分を落としてヘルシーに調理したり、スチーム機能でしっとりと調理したいという方。 | お手入れがしやすい機種がよい方。すこし大きめの庫内がよい方。 | コンパクトでシンプル機能ながらも、しっかりしたオーブン機能が欲しいという方。 | |||||
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
庫内容量 | 30 L ワイド&フラット庫内 | 31 L ワイド&フラット庫内 | 22 L フラット庫内 | 18L フラット庫内 | ||||||
センサー種類 | Wスキャン(トリプル重量センサー+センター赤外線センサー)+温度センサー | 重量センサー+蒸気・温度センサー | 赤外線センサー+温度センサー | 温度センサー | ||||||
加熱方式 | ||||||||||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
自動: 最高950 W(最大2分まで) 手動: 600W、500W、200W相当、100W相当 |
||||||||
オーブン温度 | 自動: 最大300℃ 手動: 100〜250℃、300℃、発酵(30・35・40・45℃) (240~300℃は約5分まで。その後230℃。300℃は予熱有り時のみ) |
自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(40℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
|||||||
オーブン段数/方式 | 2段 / 熱風式 | 1段 / ヒーター式 | ||||||||
オーブンヒーター | ダブル光速ヒーター | 上下平面ヒーター | 上:管ヒーター、下:平面ヒーター | |||||||
グリル | 大火力平面グリル | 上下平面ヒーターグリル | 上:管ヒーター、下:平面ヒーターグリル | |||||||
スチーム | 給水タンク式 | 簡易スチーム式 | − | |||||||
加熱水蒸気 | ボイラー熱風式 | ボイラー式 | − | − | − | |||||
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
メニュー | ||||||||||
レシピ数/オートメニュー数 | 275/224 → 316/264 | 287/242 | 275/224 | 135/109 | 130/104 | 117/90 | 111/84 | 29/12 | 106/75 | 54/37 |
Wスキャン調理 | 174 → 214 | 193 | 174 | − | − | − | − | − | − | − |
クックパッド殿堂入りレシピ | 30 → 50 | 40 | 30 | 5 | − | − | − | − | − | − |
食品メーカーコラボ | 0 → 20 | 20 | − | − | − | − | − | − | − | − |
ヘルシー | 50 → 50 | 49 | 50 | 32 | 32 | 22 | 22 | − | 19 | 4 |
ヘルシーのうちノンフライ | 22 → 22 | 23 | 22 | 18 | 18 | 14 | 14 | − | 12 | 3 |
スピードメニュー | 69 → 77 | 67 | 69 | 29 | 24 | 22 | 22 | 2 | 16 | 3 |
少人数メニュー | − | − | − | − | − | − | 60 | − | 55 | − |
セットメニュー | おかずセット、朝食セット | − | − | − | − | − | − | − | ||
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
使いやすさ | ||||||||||
2品同時あたため | ◯ | − | − | − | − | − | ||||
トースト | (オート:途中で裏返し)約7分 | (手動予熱あり:途中で裏返し)約14~23分 | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (手動:途中で裏返し)約9~17分 | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (オート:途中で裏返し)約5~6分 | ||||
庫内の見やすさ | LED庫内灯×2灯、明るい庫内色 | 白熱球庫内灯×1灯、明るい庫内色 | 白熱球庫内灯×1灯 | |||||||
表示部 | フルドット液晶(バックライト付き) | 液晶(バックライトなし) | ||||||||
簡単操作 | ボタン一体型ダイヤル、簡単レンジボタン | 簡単レンジボタン | − | 簡単レンジボタン | − | − | − | |||
スマートフォン連携 | ヘルシーシェフアプリ | − | − | − | − | − | − | − | − | − |
お手入れ | ||||||||||
庫内底面 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | ||||||
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | − | |||||||
コース | 清掃・脱臭・水抜き | 脱臭 | ||||||||
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y | MRO-W1X | MRO-S8Y | MRO-S8X | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
付属品 | 外して丸洗いテーブルプレート 黒皿41×30 cm 2枚 焼き網 |
外して丸洗いテーブルプレート 黒皿41×30 cm 1枚 |
外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿310×310 mm 1枚 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿298×281 mm 1枚 | ||||
外形寸法 | 幅497 × 奥行 442 × 高さ375 mm | 幅487 × 奥行 430 × 高さ365 mm | 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm | 幅470 × 奥行 370 × 高さ310 mm | ||||||
設置 放熱スペース |
左右・背面壁ピッタリ 上方10cm以上 |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
右・背面壁ピッタリ 左4cm、上方10cm以上 |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
左右4.5cm・上方10cm・背面15cm以上 | |||||
庫内寸法 | 幅401 × 奥行 322 × 高さ218 mm | 幅401 × 奥行 344 × 高さ218 mm | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅295 × 奥行 316 × 高さ220 mm | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅283 × 奥行 301 × 高さ190 mm | ||||
質量 | 約 18.0 kg | 約 15.5 kg | 約 13.5 kg | 約 14 kg | 約 12.7 kg | 約 11.5 kg |
機種詳細
ここからはそれぞれの機種の詳しい性能について見ていきましょう。価格が手頃なモデルから順番に紹介していきます。
MRO-F5Y
(画像はMRO-F5Y)
MRO-F5Yは、18Lのコンパクトなオーブンレンジです。レンジ・オーブン・グリルの3機能があります。
この2020年モデルからターンテーブルのないフラット庫内になりました。ターンテーブルタイプでは、大きな角容器を使ってレンジ加熱をすると角が引っかかって回転できず、加熱ムラができてしまうなんてこともありますが、フラット庫内なら安心です。また、庫内の拭き掃除も簡単です。
レンジ出力は「最大950W 2分まで」で、上位モデルの「最大1000W 3分まで」と比べると低いですが、それほど違いはありません。オーブン出力は、「最高250℃ 約5分まで」で、MRO-F8Yまでの上位モデルと同じです。発酵温度が40℃のみという点が異なります。上位モデルでは、発酵温度は30・35・40・45℃から選ぶことができます。パンを生地から焼くのであれば、一次発酵と二次発酵で温度を変えられると良いですが、そうでなければ40℃だけでも十分でしょう。
オーブンやグリルのヒーターは天面は管ヒーター、底面は平面ヒーターを採用しています。庫内容量は小さめですが、一方で庫内の温度が早く上がるのが利点です。グリル機能で、食パン1~2枚をトーストすると約5~6分で焼けます。一つ上位のMRO-F6Yでは約8~9分かかりますので、それよりも早く焼けます。
センサーは温度センサーのみで、スチーム機能はありません。取り扱い説明書に掲載されているレシピ数は54個で、オートメニュー数は37個です。レシピ数は特に多いわけではありませんが、電子レンジのレシピは使わないという方にはこれで十分でしょう。
このようにMRO-F5Yは、コンパクトな本体でパワフルな出力をもつオーブンレンジです。基本機能がしっかりしていれば他の機能はシンプルで良いという方におすすめです。一人暮らしでの使用にも適したサイズでしょう。2020年モデルからは、ターンテーブルのないフラット庫内タイプとなり使いやすくなっています。
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MRO-F6Y、MRO-HE4Y
(画像はMRO-HE4Y)
MRO-F6YとMRO-HE4Yは、MRO-F5Yよりも一つ上位のオーブンレンジです。主な違いは、庫内容量が22Lに増えることと、お手入れが簡単になることです。
庫内18LのMRO-F5Yと比べると、容量は2割大きく、庫内サイズは幅が12 mm、奥行きが22 mm、高さが23 mm増えます。幅は29.5cmありますので、大きめのお弁当も入ります。お茶碗を2つ並べて温めたり、クッキーを一度にたくさん焼くということもしやすくなりますので、二人住まいでの使用にもおすすめです。
レンジ出力は50W増えて、「最大1000W 3分まで」になります。この出力は最上位モデルのMRO-W10Xと同じです。
オーブン出力はMRO-F5Yと同じで「最高250℃ 約5分まで」ですが、発酵温度は30・35・40・45℃から選ぶことができるようになります。庫内は広くなるためオーブン・グリルの温度が上がるのは少し遅くなります。食パンをトーストすると約8~9分かかります。トーストのオートメニューはMRO-F6YとMRO-HE4Yのどちらにも搭載されています。
オーブンとグリルのヒーターは、上下ともに平面ヒーターが採用されています。ヒーターが露出しておらず凹凸が少ないため拭き掃除が簡単です。庫内側面と背面には汚れを落としやすいシリコン系塗装が使われています。
(画像は日立公式ページより引用。)
また「外して丸洗いテーブルプレート」というレンジ・オーブン・グリル兼用のセラミックス製のプレートが採用されています。従来の金属製の黒皿と比べると、「外して丸洗いテーブルプレート」はレンジ機能のときにも底面に敷いて使うため、吹きこぼれなどで底面が汚れたときにプレートを外して水洗いできるのが便利です。黒皿をしまっておく場所が必要ないのも良いですね。
(画像は日立公式ページより引用。)
過熱水蒸気機能はありませんが、この機種ではオーブン機能を使った簡易スチームという方法で茶碗蒸しなどの蒸し物を作ることができます。テーブルプレートに水を張ってオーブンで加熱すると、水が蒸発して庫内にスチームが充満し、スチーム調理ができるというものです。
このようにMRO-F6YとMRO-HE4Yは、庫内容量が大きくなり、お手入れがしやすい工夫がされています。大きなお弁当を温めたいとか、二人住まいで使いたい、お手入れがしやすいほうが良いという方におすすめの機種です。
MRO-F6YとMRO-HE4Yの違い
MRO-F6Yはカタログに掲載されている一般モデルですが、MRO-HE4Yは販売店が限られた限定モデルです。MRO-F6YとMRO-HE4Yの性能はほぼ同じですが、MRO-F6Yの方が性能が良いです。MRO-F6Yにはレンジ発酵機能と追加加熱機能があり、レシピ・オートメニュー数がMRO-HE4Yよりも多くなっています。一方で、MRO-HE4Yの方が価格がお手頃な場合が多いので、オートメニューを使わないのであれば、MRO-HE4Yがおすすめです。詳しい違いについては次の記事で紹介しています。
日立MRO-HE4Yはお買い得か?MRO-F6Yの省メニュー機種。
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MRO-S7Y、MRO-S7X
(画像はMRO-S7Y)
ヘルシーシェフMRO-S7YとMRO-S7Xは、給水タンク方式の過熱水蒸気・スチーム機能を搭載したオーブンレンジです。MRO-S7Yは2020年発売モデルで、MRO-S7Xは2019年発売モデルです。MRO-F6Y・MRO-HE4Yと比べると、過熱水蒸気・スチーム機能が付いてセンサーの数が増えます。レシピ・オートメニュー数は少し多くなりますが、ほぼ同じです。
過熱水蒸気は100℃以上に高めた水蒸気のことで、食材の脂や塩分を落としてヘルシーに焼き上げます。例えば、鶏のハーブ焼きなどを作ることができます。過熱水蒸気は、オーブンまたはグリルと組み合わせて使うことができます。
またスチーム機能も搭載されており、レンジまたは、オーブン、グリルと組み合わせて使うことができます。スチームは約100℃の水蒸気のことで、茶碗蒸しなどを作ったり、ごはんや肉まんなどをしっとり温めたいときに使います。加熱途中にお好みのタイミングでスチームを追加できるスチームショット機能もあります。スチームを使った庫内清掃コースも追加されます。
(画像は日立公式ページより引用。)
センサーについては、MRO-S7Yには「重量センサー+蒸気・温度センサー」が、MRO-S7Xには「赤外線センサー+温度センサー」が搭載されています。温度センサーだけが搭載されているMRO-F6YとMRO-HE4Yよりもセンサーの数が増えており、オート調理でより適温にあたためることができます。
MRO-S7Yの重量センサーは、食品の重さを測って加熱量を算出するため、オート調理で分量を指定する必要がなくなり便利です。赤外線センサーではラップをしているとラップの表面温度を見てしまうことがありますが、重量センサーはラップの有無にかかわらず適温にあたためます。また重さを測るため、オーブン調理後など庫内の温度が高いときもすぐにオートあたためが可能です。蒸気・温度センサーは、蒸気の発生と温度を検知します。
(画像は日立公式ページより引用。)
MRO-S7Xの赤外線センサーは、食品から出る赤外線の量で食品の表面温度をはかって加熱制御を行うものです。食品の表面温度が分かるため、庫内の温度を測る温度センサーだけの機種よりも適温にあたためることができます。
このように、MRO-S7YとMRO-S7Xでは、過熱水蒸気とスチーム機能が付きますので、電子レンジで作ることのできる料理が増えます。材料の下ごしらえをしてレンジに入れ、オートメニュー調理をスタートさせるだけのレシピも用意されています。電子レンジでできる料理のレパートリーを増やしたいという方におすすめの機種です。
MRO-S7YとMRO-S7Xの違い
MRO-S7YとMRO-S7Xの違いは、前述の搭載されているセンサーの他は、外して丸洗いテーブルプレートを採用しているかどうかです。
MRO-S7Yでは外して丸洗いテーブルプレートを採用していますので、MRO-F6YやMRO-HE4Yと同様にお手入れが簡単です。またテーブルプレートを採用したことにより、プレートの下に重量センサーを搭載できるようになったと思われます。
オート加熱機能が賢いほうがよいという方や、お手入れが簡単な方がよいという方はMRO-S7Yがおすすめです。2つの機種の違いの詳細は、次の記事で紹介しています。
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MRO-S8Y、MRO-S8X
(画像はMRO-S8Y)
ヘルシーシェフMRO-S8YとMRO-S8Xは、庫内容量 31Lの過熱水蒸気オーブンレンジです。MRO-S7YやMRO-S7Xと比べて、庫内容量が増えることと、2品同時あたため機能が付くことが異なります。外して丸洗いテーブルプレートの他にオーブン用の黒皿も1枚付属します。庫内色は明るい色(ベージュ色)になります。センサーはどちらの機種もMRO-S7Yと同じ「重量センサー+蒸気・温度センサー」です。
[参考] MRO-S8YとMRO-S7Yの6つの違い!庫内容量、2品同時あたため。
MRO-S8YとMRO-S8Xでは操作パネルが下部に横長に配置されますので、操作パネルが右側に縦長に配置されているMRO-S7Yなどと比べて、庫内幅が10cmほど広くなります。
(画像は日立公式ページより引用。)
これにより、ローストチキンやローストビーフなどの大きめな食材を使った調理ができますし、大きなお皿や複数のお皿が入るようになりますので、家族での使用におすすめです。
2品同時あたため機能は、ごはんとおかずなどの分量の異なる2品をまとめて適温にあたためる機能です。忙しいときでも同時にあたためることができて便利です。あたためられる食品の組み合わせは、常温+常温、冷蔵+冷蔵、冷蔵+常温、冷凍+冷蔵です。
(画像は日立公式ページより引用。)
なお、オーブンの最大温度はMRO-S7Yと同じですが、オーブンとグリルのワット出力は小さくなっていますので、食パンのトーストには約14~23分もの時間がかかります。食パンのトーストは、別の魚焼きグリルや専用のトースターで行うほうがよいでしょう。
このように、MRO-S8YとMRO-S8Xは、下位モデルと比べて庫内容量が増えて2品同時あたため機能が付いたことが異なります。過熱水蒸気機能付きのオーブンレンジを家族で使用したいという方におすすめの機種です。
MRO-S8YとMRO-S8Xの違い
MRO-S8Yは2020年発売モデルで、MRO-S8Xは2019年発売モデルです。MRO-S8Yではクックパッド殿堂入りレシピがオートメニュー化されて追加されているなど、レシピ・メニュー数が増えています。もし、搭載されているオートメニューにこだわりがなければ、価格が安い方を選ぶと良いでしょう。2つの機種の詳しい違いについては、次の記事で紹介しています。
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MRO-W10X、MRO-W1Y、MRO-W1X
(画像はMRO-W10X)
ヘルシーシェフMRO-W10Xは最上位モデルで、MRO-W1YとMRO-W1Xはハイグレードモデルです。MRO-S8YやMRO-S8Xと比べると、センサー数が増え、オーブンが最高300℃の熱風式2段調理ができるようになり、グリルは強力になり、過熱水蒸気はボイラー熱風式になります。外して丸洗いプレートの他に、黒皿が2枚と焼き網も付属します。MRO-W10Xではスマホアプリ「ヘルシーシェフアプリ」に対応しています。
[参考] MRO-W1YとMRO-S8Yの6つの違い!センサーとオーブン・グリル火力。
[参考] MRO-W1XとMRO-S8Xの7つの違い!センサーとオーブンの火力。
センサーは3つの機種ともに「Wスキャン(トリプル重量センサー+センター赤外線センサー)+温度センサー」を搭載しています。
①センター赤外線センサー、②重量センサー、③焼き網。(画像は日立公式ページより引用。)
MRO-S8Yでは重量センサーは1つでしたが、MRO-W10X、MRO-W1Y、MRO-W1Xでは、重量センサーは庫内底面3か所に配置され、さらにセンター赤外線センサーも追加されます。
センター赤外線センサーは、8眼センサーが15段階にスイングし、計120分割で食品(容器を含む)の表面温度を測ります。赤外線センサーは従来機種では庫内の端に置かれていましたが、本機種では庫内天面奥中央に置かれたことにより、マグカップやとっくりなどの深い容器でも、液面温度がはかられやすくなっています。
この重量センサーと赤外線センサーのダブルセンサーで食品の重さと加熱前の表面温度を測り、さらに温度変化から食品と容器のバランスを推測します。あたためる分量を見分けて、適温に温めます。特に冷凍肉の解凍ではムラを抑えて解凍することができます。センサーを活用して、焼き網の上で主菜1品、下のテーブルプレートで副菜2品の合計3品をまとめて調理を行うことができるオートメニューも搭載されています。
(画像は日立公式ページより引用。)
オーブンにはダブル光速ヒーターを搭載しています。最高温度は300℃(240℃〜300℃は約5分まで)です。手動調理のみにはなりますが、黒皿2枚を使って熱風2段調理ができます。付属する焼き網を使ってオーブン調理をすると、裏返しなしで食品の両面を焼くことができます。グリルには大火力平面グリルヒーターが搭載され、表面をこんがり強力に焼くことができます。食パンのトーストは約7分で焼き上がります。オーブンとグリルのパワーが上がったことで、炒めもの、焼き物、ノンフライの揚げ物などがより美味しく仕上がります。
(画像は日立公式ページより引用。)
細かい点ですが、液晶はバックライト付きのフルドット液晶になり、庫内灯はLEDで2灯になります。
庫内容量は30Lで、MRO-S8Yよりも1L小さくなります。庫内寸法をみると、幅・高さは同じで、奥行きが2.2 cm小さくなります。わずかな違いですので、ギリギリサイズのものを入れる予定がなければ気にしなくても良いと思います。またオーブンでは2段調理ができますので、クッキーなど背の低いものを焼く場合はMRO-W10XとMRO-W1Y、MRO-W1Xの方が、約2倍の量を一度に焼けることになります。
このようにMRO-W10XとMRO-W1Y、MRO-W1Xは、Wスキャンの2種類のセンサーが搭載されたことで、火加減おまかせでオート調理ができる幅が広がりました。そのため、電子レンジのオートメニューを使って、お手軽にいろいろな料理を作ってみたいという方におすすめです。また、2段調理でまとめて時短調理したいという方にもおすすめです。熱風式のため広い庫内に熱がまわりやすく、予熱も早く行えるのも良いですね。
MRO-W10XとMRO-W1Y、MRO-W1Xの違い
MRO-W10Xはスマートフォンアプリに対応しており、MRO-W1YとMRO-W1Xはスマホ非対応です。MRO-W1YとMRO-W1Xの違いは、MRO-W1Yの方がレシピ・オートメニュー数が少し多いということです。MRO-W1Yが2020年モデル、MRO-W1Xが2019年モデルです。レンジ・オーブン・グリル・過熱水蒸気の基本性能はどれも同じです。
スマホアプリに対応したMRO-W10Xでは購入後でもレシピが配信され、メニュー数を増やすことができます。また調理完了のプッシュ通知を受けたり、本体設定をアプリで行うことができます。電子レンジのメニューを活用して様々な料理を作ってみたいという方には、購入後も無料でレシピを追加できるMRO-W10Xがおすすめです。
MRO-W1YとMRO-W1Xは、スマホアプリに対応していませんが、メニュー数は初期搭載されている224または242個で十分で、操作は本体だけでできればよいという方は、こちらの機種がおすすめです。MRO-W1Yの方がレシピ・オートメニュー数が少し多いですが、ほぼメニュー数が違うだけですので、購入時に価格が安い方がおすすめです。
各機種の詳しい違いについては、次の記事で紹介しています。
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まとめ
日立のオーブンレンジについて、性能を一覧表で比較しながら紹介いたしました。自分にあった一台が見つかりましたら幸いです。
以上、日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!でした。