日立の加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフMRO-W10XとMRO-W1Yは何が異なるのでしょうか。違いは2つあります。わかりやすく紹介します。
次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!
2つの違い
MRO-W10XとMRO-W1Yはどちらも、Wスキャンセンサーと最高300℃の熱風式2段オーブンを搭載した30 Lの加熱水蒸気オーブンレンジです。
MRO-W10Xが最上位モデルで、MRO-W1Yは2番目のハイグレードモデルです。MRO-W10Xは2019年発売で、MRO-W1Yは2020年発売です。
MRO-W10XとMRO-W1Yは、次の点で異なります。
- MRO-W10Xは、スマホアプリに対応する。メニューを後から増やすことができる。
- MRO-W1Yには「料理」ボタンがあり、オートメニューを選択しやすい。
「料理」ボタンの有無は大きな違いではないため、実質的に、スマホアプリ対応機種がMRO-W10Xで、非対応機種がMRO-W1Yということができます。
各機種の価格は次のようになっています。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ Wスキャン ヘルシーシェフ | |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
発売年 | 2019 | 2020 |
画像 |
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参考価格 | ホワイト: − | |
− | ブラック: − |
執筆時点では、MRO-W10Xの方が1.1万円ほど高いですので、スマホアプリ対応機能にそれだけの価値があるか、という点が選択基準になるでしょう。
それでは、違いについて詳しく見てみましょう。
スマホアプリ
MRO-W10Xでは「ヘルシーシェフアプリ」というアプリを使用して、無線LAN経由で、本体と通信ができるようになっています。
アプリは時折アップデートされているようですが、執筆時点でのアプリの機能は次の4つです。
- レシピの配信
- 献立提案、レシピ検索
- 本体設定、お手入れ方法確認、取扱説明書閲覧
- 調理終了お知らせ
順番に見ていきましょう。
レシピの配信機能では、定期的にレシピが配信され、本体に搭載されているレシピを後から増やすことができます。実際にMRO-W10Xの発売時の2019年には、レシピ数は275個、オートメニュー数は224個でしたが、2021年2月現在ではレシピ数は316個、オートメニュー数は264個に増えています。クックパッド殿堂入りレシピや、食品メーカー4社(味の素、カゴメ、キッコーマン、キューピー)と協同して作ったレシピが追加されています。本体購入後もレシピが追加されていくのは嬉しい機能ですね。
実のところ、2020年発売のMRO-W1Yは、前年2019年モデルのMRO-W1Xに新しいレシピを追加したモデルです。MRO-W1Xでは後からレシピを追加することができませんので、レシピを追加した新モデルMRO-W1Yが発売されました。スマホ対応しているMRO-W10Xでは、後からレシピを追加することができるため、2020年モデルの発売はされませんでした。MRO-W10Xは買い替えをしなくても、無料で新しいレシピが使えますので、お得ですね。
献立提案機能では、「肉」・「魚介」などのよく使う食材や、「糖質控えめ」などの食事で気にしていることを指定すると、毎日おすすめのレシピを提案してくれます。レシピ検索機能では、ジャンルや食材からレシピを検索したり絞り込んだりできます。
(画像は日立公式ページより引用。)
選んだオートメニューは、アプリから本体に送信して設定することができます。調理履歴も表示されるので、よく利用するメニューはスマホからすぐに選択できます。
(画像は日立公式ページより引用。)
アプリでは本体の調理終了音や電気代表示の設定をすることもできます。本体で細かい設定をするのは面倒ですから、椅子に座りながらスマホで設定ができるのは便利ですね。また、お手入れの方法を確認したり、取扱説明書を読んだりすることもできます。
アプリには、調理終了や予熱の終了のお知らせをプッシュ通知でお知らせしてくれる機能もあります。
(画像は日立公式ページより引用。)
本体から離れたところにいても、調理終了がわかるので時間の有効活用ができます。オーブン調理中に、洗濯物を畳んだり子供の世話をしたりするのに離れても、通知を見て戻ってくれば、余熱で焼きすぎたり乾燥したりすることを防げそうです。また、予熱にかかる時間は予測しにくいですから、通知があると便利そうですね。
このように、アプリが使えるMRO-W10Xでは、新しいレシピを追加したり、レシピを検索したり、本体設定をしたり、調理終了通知を受け取ったりできます。
電子レンジのレシピを利用する方には、MRO-W10Xは買い替えをしなくてもレシピ数を増やすことができますので、価格差だけの価値はあると思います。
料理ボタン
MRO-W1Yでは「料理」ボタンが増えたことで、オートメニューをメニュー番号で直接選択するだけではなく、調理分類からも選べるようになっています。
次の画像はMRO-W10Xの操作パネルです。液晶の左側に「あたためいろいろ」ボタンと「解凍」ボタンがあります。
次の画像はMRO-W1Yの操作パネルです。「あたためいろいろ」と「解凍」のボタンが「あたため・解凍」ボタンに統合されており、その代わりに「料理」ボタンが追加されています。
MRO-W1Yの「料理」ボタンを押すと、料理メニューの調理分類毎にメニュー番号を選ぶことができます。調理分類は、コラボメニュー、焼き物、いため物、蒸し物、揚げ物(ノンフライ)、煮物汁物、スイーツ、パン・ビザ、ご飯物・麺、セットメニュー2品同時です。
MRO-W1Yではスマホからメニューを選択することができませんので、番号を直接指定するだけでなく、分類からも選べるのは便利ですね。MRO-W10Xではスマホアプリでメニューを詳細に検索して本体に送信することができますので、「料理」ボタンはなくても困らないでしょう。
どちらがおすすめか
このように、MRO-W10XとMRO-W1Yの大きな違いはスマホアプリに対応しているかどうかです。
MRO-W1Yでは、今後新しいレシピの配信があってもそれを利用することはできませんが、MRO-W10Xではレパートリーを増やしていけます。
そのため、電子レンジのレシピを活用しようと思っている方には、スマホアプリに対応したMRO-W10Xがおすすめです。本体の価格差はレシピの更新料だと思えば、それほど高くないかもしれません。スマホアプリがあれば、316個もあるレシピから作りたいものを検索するのも簡単ですし、材料や作り方もスマホで確認できて便利です。
MRO-W1Yではアプリが使えないため電子レンジのレシピを探すのはやや面倒かもしれませんが、レシピを使うのがときどきであれば、MRO-W1Yで十分でしょう。執筆時点では1.1万円ほどMRO-W1Yのほうが安いですので、電子レンジのレシピをほとんど使わないという方にとってはMRO-W1Yのほうがお得な感じがします。
どのくらいレシピを活用するか考えて、機種を選択すると良いでしょう。
機能を一覧表で比較
機能や価格を、次の表で詳細に比較しました。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ Wスキャン ヘルシーシェフ | |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
発売年 | 2019 | 2020 |
画像 |
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参考価格 | ホワイト: − | |
− | ブラック: − | |
特徴 |
重量センサーと赤外線センサーによるWスキャン機能と、最高300℃の熱風式2段オーブンを搭載したハイグレードモデル。MRO-W10Xはスマホアプリに対応する。
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型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
庫内容量 | 30 L ワイド&フラット庫内 | |
センサー種類 | Wスキャン(トリプル重量センサー+センター赤外線センサー)+温度センサー | |
加熱方式 | ||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
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オーブン温度 | 自動: 最大300℃ 手動: 100〜250℃、300℃、発酵(30・35・40・45℃) (240~300℃は約5分まで。その後230℃。300℃は予熱有り時のみ) |
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オーブン段数/方式 | 2段 / 熱風式 | |
オーブンヒーター | ダブル光速ヒーター | |
グリル | 大火力平面グリル | |
スチーム | 給水タンク式 | |
加熱水蒸気 | ボイラー熱風式 | |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
メニュー | ||
レシピ数/オートメニュー数 | 275/224 → 316/264 | 287/242 |
Wスキャン調理 | 174 → 214 | 193 |
クックパッド殿堂入りレシピ | 30 → 50 | 40 |
食品メーカーコラボ | 0 → 20 | 20 |
ヘルシー | 50 → 50 | 49 |
ヘルシーのうちノンフライ | 22 → 22 | 23 |
スピードメニュー | 69 → 77 | 67 |
少人数メニュー | − | − |
セットメニュー | おかずセット、朝食セット | |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
使いやすさ | ||
2品同時あたため | ◯ | |
トースト | (オート:途中で裏返し)約7分 | |
庫内の見やすさ | LED庫内灯×2灯、明るい庫内色 | |
表示部 | フルドット液晶(バックライト付き) | |
簡単操作 | ボタン一体型ダイヤル、簡単レンジボタン | |
スマートフォン連携 | ヘルシーシェフアプリ | − |
お手入れ | ||
庫内底面 | 外して丸洗いテーブルプレート | |
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | |
コース | 清掃・脱臭・水抜き | |
型式 | MRO-W10X | MRO-W1Y |
付属品 | 外して丸洗いテーブルプレート 黒皿41×30 cm 2枚 焼き網 |
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外形寸法 | 幅497 × 奥行 442 × 高さ375 mm | |
庫内寸法 | 幅401 × 奥行 322 × 高さ218 mm | |
質量 | 約 18.0 kg |
まとめ
日立の加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフMRO-W10XとMRO-W1Yの違いについて紹介しました。MRO-W10Xではスマホアプリに対応しており、後からレシピの配信を受けることができます。MRO-W1Yでは料理ボタンがあることで本体からでも自動メニューの選択がしやすくなっています。レシピ機能を活用する方にはMRO-W10Xがおすすめで、そうでなければ価格の安いMRO-W1Yがおすすめです。
次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!
以上、MRO-W10XとMRO-W1Yの2つの違い!でした。
参考
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