Amazonなどで販売されている日立のオーブンレンジMRO-HE4Yは、どのような機種なのでしょうか。他の機種と機能を比較して、お買い得かどうかを紹介します。
次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!
目次
MRO-HE4Yの性能
MRO-HE4Yは、2020年発売の22Lフラット庫内のオーブンレンジです。温度センサーを搭載しており、レンジの最高出力は1000Wで、オーブンの最大温度は250℃です。給水タンク式の過熱水蒸気機能はありませんが、簡易スチーム式でスチームを発生させることはできます。
MRO-HE4Yは、同じく2020年発売のMRO-F6Yというオーブンレンジから、オートメニュー数を減らした機種です。レンジ・オーブン・グリルの基本機能は同じです。MRO-F6Yはカタログや公式Webページに掲載されている機種ですが、MRO-HE4Yはカタログに掲載されておらずAmazonなどの限られた店舗でのみ取り扱いがある限定モデルです。
MRO-HE4Yの一つ上位のモデルはMRO-S7Yです。過熱水蒸気機能が付き、センサーに重量センサーと蒸気センサーが追加されますが、価格は執筆時点では1万円ほど高いです。2019年モデルのMRO-S7Xなら価格は1000円高い程度です。丸洗いできるテーブルプレートが付属しなくなりますが、過熱水蒸気機能と赤外線センサーが追加されます。
一つ下のモデルはMRO-F5Yや、その旧モデルMRO-RT5です。MRO-RT5ではあれば価格は5千円ほど安くなりますが、容量が18Lに小さくなり、レンジ最高出力が950Wに減り、管ヒーターになり、丸洗いできるテーブルプレートが付属しなくなり、庫内のお手入れがしにくくなるなど、性能が落ちます。
そのため、執筆時点で価格と性能のバランスが取れていると思われるのは、このMRO-HE4Yと過熱水蒸気機能付きの旧モデルMRO-S7Xです。過熱水蒸気機能が欲しい場合には、MRO-S7Xがおすすめで、お手入れがしやすいほうがよい場合にはMRO-HE4Yがおすすめです。
性能を表で比較すると次のようになります。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | オーブンレンジ | |||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
発売年 | 2020 | 2019 | 2020 | 2020 | 2020 |
画像 |
|||||
参考価格 | ¥49,800〜(2024/12/21 08:04) |
− | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
− | − |
特徴 | 加熱水蒸気搭載のスタンダードモデル。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。MRO-S7Yでは重量センサーが搭載され、分量設定が不要になった。 | フラット庫内の22Lオーブンレンジ。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。 | 18Lのコンパクトなオーブンレンジ。 | ||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
庫内容量 | 22 L フラット庫内 | ||||
センサー種類 | 重量センサー+蒸気・温度センサー | 赤外線センサー+温度センサー | 温度センサー | ||
加熱方式 | |||||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
自動: 最高950 W(最大2分まで) 手動: 600W、500W、200W相当、100W相当 |
|||
オーブン温度 | 自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(40℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
|||
オーブン段数/方式 | 1段 / ヒーター式 | 1段 / ヒーター式 | |||
オーブンヒーター | 上下平面ヒーター | 上:管ヒーター、下:平面ヒーター | |||
グリル | 上下平面ヒーターグリル | 上:管ヒーター、下:平面ヒーターグリル | |||
スチーム | 給水タンク式 | 簡易スチーム式 | − | ||
加熱水蒸気 | ボイラー式 | − | − | ||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
メニュー | |||||
レシピ数/オートメニュー数 | 117/90 | 111/84 | 29/12 | 106/75 | 54/37 |
Wスキャン調理 | − | − | − | − | − |
クックパッド殿堂入りレシピ | − | − | − | − | − |
食品メーカーコラボ | − | − | − | − | − |
ヘルシー | 22 | 22 | − | 19 | 4 |
ヘルシーのうちノンフライ | 14 | 14 | − | 12 | 3 |
スピードメニュー | 22 | 22 | 2 | 16 | 3 |
少人数メニュー | − | 60 | − | 55 | − |
セットメニュー | − | − | − | − | − |
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
使いやすさ | |||||
2品同時あたため | − | − | − | − | − |
トースト | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (手動:途中で裏返し)約9~17分 | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (オート:途中で裏返し)約5~6分 | |
庫内の見やすさ | 白熱球庫内灯×1灯 | ||||
表示部 | 液晶(バックライトなし) | ||||
簡単操作 | − | 簡単レンジボタン | − | − | |
スマートフォン連携 | − | − | − | − | |
お手入れ | |||||
庫内底面 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | |
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | − | |||
コース | 清掃・脱臭・水抜き | 脱臭 | |||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
付属品 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿310×310 mm 1枚 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿298×281 mm 1枚 | |
外形寸法 | 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm | 幅470 × 奥行 370 × 高さ310 mm | |||
設置 放熱スペース |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
右・背面壁ピッタリ 左4cm、上方10cm以上 |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
左右4.5cm・上方10cm・背面15cm以上 | |
庫内寸法 | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅295 × 奥行 316 × 高さ220 mm | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅283 × 奥行 301 × 高さ190 mm | |
質量 | 約 13.5 kg | 約 14 kg | 約 12.7 kg | 約 11.5 kg |
もう少し詳しく性能を比較していきましょう。
まずは、MRO-HE4Yと同等の性能のMRO-F6Yについて比較し、そのあとで、MRO-HE4Yと過熱水蒸気機能付きの旧モデルMRO-S7Xについて比較します。
MRO-HE4YとMRO-F6Yの4つの違い
MRO-HE4YとMRO-F6Yの機能を詳細に比較すると、次の点でMRO-F6Yの方が優れています。
- レンジ発酵機能がある。
- 追加加熱機能がある。
- オートメニューの数が多い。冷凍食品メニューがある。少人数メニューがある。
- レシピ集が取扱説明書に掲載されている。
これらの点は、それほど大きな違いではありません。オートメニュー機能を使う予定がないという方は、MRO-HE4Yでも十分でしょう。
執筆時点ではMRO-HE4Yの方が価格が安いですが、今後MRO-F6Yの方が安くなれば、性能の良いMRO-F6Yのほうがおすすめになります。
価格は次のようになっています。
タイプ | オーブンレンジ | |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
発売年 | 2020 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
− |
違いについて詳しく見てみましょう。
レンジ発酵
MRO-HE4Yにはレンジ発酵機能がありませんが、MRO-F6Yには付いています。
レンジ発酵機能は、300g程度の少量の生地の発酵をレンジを使って手早く行う機能です。オーブンの発酵機能と比べて、中からも温めることができるため早く温められるのが利点です。しかし、温めすぎてしまうと酵母が死んでしまうので、うまく使うのが難しい機能でもあります。
オーブンの発酵機能は、どちらの機種も温度は30・35・40・45℃と細かく設定できますので、これで十分という方にはレンジ発酵機能はなくても良いでしょう。
うちの日立のオーブンレンジにはレンジ発酵機能が付いていますが、使うのはオーブンの発酵機能ばかりで、レンジ発酵機能は使ったことはありません。
追加加熱
MRO-F6Yには「追加加熱ボタン」がついています。
追加加熱ボタンは、レンジ・オーブン・グリルで、もう少し加熱したい場合に使うボタンです。このボタンを押して加熱時間を指定すると、追加加熱されます。出力を指定する必要がないので便利です。
このボタンが付いていないMRO-HE4Yで追加加熱をしたいときには、レンジ600Wなどと手動で出力を指定する手順が増えることになります。
追加加熱ボタンがある方が少しだけ便利ですね。
オートメニュー
MRO-F6Yのレシピ数は106個で、オートメニュー数は75個です。一方の、MRO-HE4Yのレシピ数は29個で、オートメニュー数は12個です。
オートメニューとは、材料をレシピどおりに準備してスタートをすると自動で出力を調整して調理してくれる機能です。MRO-F6Yには、とんかつ、ハンバーグ、肉じゃが、茶碗蒸し、焼きそばなどなどたくさんのオートメニューがあり、この通りに作るだけでも1ヶ月は献立に困らないのではないかと思うくらいです。1~2人用の少人数メニューもあります。
MRO-HE4Yでは、飲み物、コンビニ弁当、揚げ物あたため、トースト、野菜の下ゆでなどの最低限のオートメニューに絞られています。手動加熱機能ばかりを使うという方は、レシピやオートメニューはなくても困らないでしょう。
レシピ集
MRO-F6Yではレシピ集が紙の取扱説明書に掲載されていますが、MRO-HE4Yでは掲載されていません。ただ、どちらの機種もWeb上でレシピを見ることができます。
家ですぐにレシピを見たい場合は、紙でレシピが見られるほうが便利かもしれませんね。しかし、スマホやタブレットを使い慣れている方は、Webレシピで十分かもしれまん。Webレシピなら、スマホでレシピの材料を確認できるので、スーパーに買い物に行くときにメモをとる必要がありません。
レシピ集は、次のページで見ることができます。
MRO-HE4YとMRO-F6Yのどちらがおすすめか
このようにMRO-F6Yは、MRO-HE4Yと比べて、レンジ発酵や追加加熱機能があり、レシピやオートメニューが充実しているという点が優れています。しかし、価格は4千円ほど高くなります。
特にレシピやオートメニューの数に違いがありますので、オートメニューでレパートリーを増やしたいという方には、MRO-F6Yの方がおすすめです。
一方で、レンジのオートメニュー機能はあまりつかわないとか、シンプルな方がよい、という方にはMRO-HE4Yがおすすめです。
価格や性能は次のようになっています。
タイプ | オーブンレンジ | |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
発売年 | 2020 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
− |
特徴 | フラット庫内の22Lオーブンレンジ。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。 | |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
庫内容量 | 22 L フラット庫内 | |
センサー種類 | 温度センサー | |
加熱方式 | ||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
|
オーブン温度 | 自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
|
オーブン段数/方式 | 1段 / ヒーター式 | |
オーブンヒーター | 上下平面ヒーター | |
グリル | 上下平面ヒーターグリル | |
スチーム | 簡易スチーム式 | |
加熱水蒸気 | − | |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
メニュー | ||
レシピ数/オートメニュー数 | 29/12 | 106/75 |
Wスキャン調理 | − | − |
クックパッド殿堂入りレシピ | − | − |
食品メーカーコラボ | − | − |
ヘルシー | − | 19 |
ヘルシーのうちノンフライ | − | 12 |
スピードメニュー | 2 | 16 |
少人数メニュー | − | 55 |
セットメニュー | − | − |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
使いやすさ | ||
2品同時あたため | − | − |
トースト | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | |
庫内の見やすさ | 白熱球庫内灯×1灯 | |
表示部 | 液晶(バックライトなし) | |
簡単操作 | − | − |
スマートフォン連携 | − | − |
お手入れ | ||
庫内底面 | 外して丸洗いテーブルプレート | |
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | |
コース | 脱臭 | |
型式 | MRO-HE4Y | MRO-F6Y |
付属品 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | |
外形寸法 | 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm | |
設置 放熱スペース |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
|
庫内寸法 | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | |
質量 | 約 12.7 kg |
MRO-HE4YとMRO-S7Xの6つの違い
次に、MRO-HE4YとMRO-S7Xを比較してみましょう。MRO-S7Xは過熱水蒸気機能付きの上位モデルですが、1年前のモデルのため価格がお手頃になっています。
MRO-S7Xが優れている点は次のとおりです。
- 赤外線センサーがつく
- 過熱水蒸気機能が付く
- レシピ・オートメニュー数が多い
- 簡単レンジボタンがある
MRO-HE4Yが優れている点は次のとおりです。
- 外して丸洗いテーブルプレートでお手入れが簡単
- トーストにかかる時間が短い
執筆時点では価格がほぼ同じです。過熱水蒸気機能が欲しい場合にはMRO-S7Xがおすすめで、お手入れのしやすさを重視する場合にはMRO-HE4Yがおすすめです。
価格は次のようになっています。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | オーブンレンジ |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
発売年 | 2019 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 | − | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
違いについて詳しく見ていきましょう。
赤外線センサー
MRO-HE4Yには温度センサーが搭載されており、MRO-S7Xには、赤外線センサーと温度センサーが搭載されています。
赤外線センサーは食品の表面温度を測定することができますので、オートあたためをするときにより正確にあたためられます。
過熱水蒸気機能
MRO-S7Xには過熱水蒸気機能とスチーム機能が付いています。
過熱水蒸気機能は、オーブン・グリル機能と組み合わせて使用することができます。肉や魚などから余分な油や塩分を落として、ヘルシーに仕上げることができます。
スチームは、過熱水蒸気よりも温度が低い100℃前後の水蒸気のことです。レンジ・オーブン・グリル機能と組み合わせることができます。スチームを充満させて調理することで、食品に水分が加わってしっとりやわらかく仕上がります。調理途中の好きなタイミングでスチームを追加するスチームショット機能もあります。
スチーム機能があると、レンジではカピカピになってしまうためラップをかけてあたためていたようなごはんや中華まん、揚げ物もふっくら温められます。茶碗蒸しなどの蒸し物を作ったり、乾燥させずにパンの生地を発酵をさせたり、ハード系パンを綺麗に焼くこともできます。
過熱水蒸気機能があると、電子レンジで作れるものが増えますのでおすすめです。
MRO-HE4Yには過熱水蒸気機能はありませんが、簡易スチーム式という方法で茶碗蒸しは作ることができます。水を注いだテーブルプレートに茶碗蒸し容器を置いて、オーブン加熱をすることで、その水から蒸気を発生させて蒸すという方法です。オーブン機能としか組み合わせることはできませんが、茶碗蒸しを作りたいというだけであれば、MRO-HE4Yでも作れます。
レシピ・オートメニュー
MRO-S7Xのレシピ数は111個で、オートメニュー数は84個です。MRO-S7Xのレシピ数は、上で紹介したMRO-F6Yよりもさらに多いです。
MRO-HE4Yのレシピ数は29個で、オートメニュー数は12個です。MRO-HE4Yでは、飲み物、コンビニ弁当、揚げ物あたため、トースト、野菜の下ゆでなどの最低限のオートメニューに絞られています。
電子レンジのレシピを活用していろいろな料理を作ってみたいという方にはMRO-S7Xがおすすめですし、電子レンジのレシピやオートメニューは使うことがなく手動加熱機能ばかりを使うという方はMRO-HE4Yでもよいでしょう。
なお、MRO-S7Xでは紙の取扱説明書にレシピが掲載されていますが、MRO-HE4Yの取扱説明書にはレシピが掲載されておらず、Webレシピで見るようになっています。
レシピ集は、次のページで見ることができます。
簡単レンジボタン
MRO-S7Xには「簡単レンジボタン」が付いています。
あまり利点というほどのものではないのですが、このボタンを使うと手動調理のレンジ出力が600Wと500Wの2通りで切り替わり選択できます。普通のレンジボタンを押した場合は、出力が800/600/500/200/100Wと切り替わっていきます。簡単レンジボタンでは以前の状態を覚えているため、600Wか500Wをよく使う場合には、ボタン1回で600Wまたは500Wを選択できて良いというものです。
普段は手動の最高出力の800Wを選択するでしょうから、簡単レンジボタンはあってもなくてもよいと思います。
外して丸洗いテーブルプレート
MRO-HE4Yが優れているのは、「外して丸洗いテーブルプレート」を採用しているところです。MRO-S7Xは黒皿です。
外して丸洗いテーブルプレートは、レンジ・オーブン・グリルすべてで使えるプレートです。そのため、レンジ機能で汁物を沸騰させてこぼしてしまった場合でも、プレートを外して丸洗いすることができますのでお手入れが簡単です。また、プレートはどの機能でも使うため、黒皿のように置き場所に困ることがないというのも利点です。プレートはレンジでも使えるようにセラミック素材になっています。
MRO-S7Xでは、レンジを使用するときには黒皿を使いません。庫内はフラットになっているため汚れは拭きやすいですが、水洗いできるプレートと比べると、汁物をこぼしたときなどに面倒です。オーブンやグリルでは黒皿を使うため、手間は変わりません。黒皿は金属製なので、割る心配がすくなく扱いが簡単なのは利点です。
簡単にお手入れできるほうがよい場合にはMRO-HE4Yがおすすめです。
トースト
食パン1~2枚をトーストするのにかかる時間はMRO-HE4Yは約8~9分で、MRO-S7Xは約9~17分です。庫内サイズやグリル出力は同じですが、トーストにかかる時間がこれだけ違うのは、おそらく外して丸洗いプレートを使うほうがヒーターの近くにパンを置けるようになっているからだと思います。
食パンのトーストは、専用のトースターやコンロの魚焼きグリルを使うほうが圧倒的に早く美味しく焼けますが、物を増やしたくないという理由などで、電子レンジのトースト機能を使用する場合もあるかと思います。電子レンジのトースト機能を使う場合には、MRO-HE4Yの方が、MRO-S7Xよりも早く焼けますのでおすすめです。
また、MRO-HE4Yではトーストのオートメニューがありますので、手動で出力や時間を指定するよりも楽に焼くことができます。
MRO-HE4YとMRO-S7Xのどちらがおすすめか
このように、MRO-S7Xは赤外線センサーや過熱水蒸気機能が付いており、レシピやオートメニュー数が多いという点が優れています。一方で、MRO-HE4Yはお手入れが簡単な「外して丸洗いテーブルプレート」を採用しており、食パンのトーストが早くできます。
そのため、過熱水蒸気機能を使いたいという方にはMRO-S7Xがおすすめで、簡単にお手入れしたいという方にはMRO-HE4Yがおすすめです。
どちらの機種も、他の機種と比べてコストパフォーマンスがよく、一押しです。MRO-S7Xは旧モデルのため、今後在庫が少なくなっていくと考えられますので、MRO-S7Xが良い場合には早めに手に入れると良いでしょう。
価格や性能を表で比較すると次のようになります。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | オーブンレンジ |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
発売年 | 2019 | 2020 |
画像 |
||
参考価格 | − | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
特徴 | 加熱水蒸気搭載のスタンダードモデル。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。MRO-S7Yでは重量センサーが搭載され、分量設定が不要になった。 | フラット庫内の22Lオーブンレンジ。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。 |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
庫内容量 | 22 L フラット庫内 | |
センサー種類 | 赤外線センサー+温度センサー | 温度センサー |
加熱方式 | ||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
|
オーブン温度 | 自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
|
オーブン段数/方式 | 1段 / ヒーター式 | |
オーブンヒーター | 上下平面ヒーター | |
グリル | 上下平面ヒーターグリル | |
スチーム | 給水タンク式 | 簡易スチーム式 |
加熱水蒸気 | ボイラー式 | − |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
メニュー | ||
レシピ数/オートメニュー数 | 111/84 | 29/12 |
Wスキャン調理 | − | − |
クックパッド殿堂入りレシピ | − | − |
食品メーカーコラボ | − | − |
ヘルシー | 22 | − |
ヘルシーのうちノンフライ | 14 | − |
スピードメニュー | 22 | 2 |
少人数メニュー | 60 | − |
セットメニュー | − | − |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
使いやすさ | ||
2品同時あたため | − | − |
トースト | (手動:途中で裏返し)約9~17分 | (オート:途中で裏返し)約8~9分 |
庫内の見やすさ | 白熱球庫内灯×1灯 | |
表示部 | 液晶(バックライトなし) | |
簡単操作 | 簡単レンジボタン | − |
スマートフォン連携 | − | − |
お手入れ | ||
庫内底面 | 拭きやすいフラット庫内 | 外して丸洗いテーブルプレート |
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | |
コース | 清掃・脱臭・水抜き | 脱臭 |
型式 | MRO-S7X | MRO-HE4Y |
付属品 | 黒皿310×310 mm 1枚 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 |
外形寸法 | 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm | |
設置 放熱スペース |
右・背面壁ピッタリ 左4cm、上方10cm以上 |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
庫内寸法 | 幅295 × 奥行 316 × 高さ220 mm | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm |
質量 | 約 14 kg | 約 12.7 kg |
まとめ
日立のオーブンレンジMRO-HE4Yの性能について、他の機種と比較しながら紹介いたしました。過熱水蒸気機能が欲しい場合には、価格がお手頃なMRO-S7Xがおすすめです。お手入れのしやすさを優先する場合で、オートメニュー数が多い方がよい場合にはMRO-F6Yがおすすめで、オートメニューはいらないという場合にはMRO-HE4Yがおすすめです。
性能表を再掲します。
タイプ | 加熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ | オーブンレンジ | |||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
発売年 | 2020 | 2019 | 2020 | 2020 | 2020 |
画像 |
|||||
参考価格 | ¥49,800〜(2024/12/21 08:04) |
− | ¥25,970〜(2024/12/21 01:19) |
− | − |
特徴 | 加熱水蒸気搭載のスタンダードモデル。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。MRO-S7Yでは重量センサーが搭載され、分量設定が不要になった。 | フラット庫内の22Lオーブンレンジ。レンジは最高1000Wで、オーブンは最大250℃。 | 18Lのコンパクトなオーブンレンジ。 | ||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
庫内容量 | 22 L フラット庫内 | ||||
センサー種類 | 重量センサー+蒸気・温度センサー | 赤外線センサー+温度センサー | 温度センサー | ||
加熱方式 | |||||
レンジ出力 | 自動: 最高1000 W(最大3分まで) 手動: 800W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
自動: 最高950 W(最大2分まで) 手動: 600W、500W、200W相当、100W相当 |
|||
オーブン温度 | 自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(30・35・40・45℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
自動: 最大250℃ 手動: 100〜210℃、250℃、発酵(40℃) (250℃は約5分まで。その後210℃。) |
|||
オーブン段数/方式 | 1段 / ヒーター式 | 1段 / ヒーター式 | |||
オーブンヒーター | 上下平面ヒーター | 上:管ヒーター、下:平面ヒーター | |||
グリル | 上下平面ヒーターグリル | 上:管ヒーター、下:平面ヒーターグリル | |||
スチーム | 給水タンク式 | 簡易スチーム式 | − | ||
加熱水蒸気 | ボイラー式 | − | − | ||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
メニュー | |||||
レシピ数/オートメニュー数 | 117/90 | 111/84 | 29/12 | 106/75 | 54/37 |
Wスキャン調理 | − | − | − | − | − |
クックパッド殿堂入りレシピ | − | − | − | − | − |
食品メーカーコラボ | − | − | − | − | − |
ヘルシー | 22 | 22 | − | 19 | 4 |
ヘルシーのうちノンフライ | 14 | 14 | − | 12 | 3 |
スピードメニュー | 22 | 22 | 2 | 16 | 3 |
少人数メニュー | − | 60 | − | 55 | − |
セットメニュー | − | − | − | − | − |
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
使いやすさ | |||||
2品同時あたため | − | − | − | − | − |
トースト | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (手動:途中で裏返し)約9~17分 | (オート:途中で裏返し)約8~9分 | (オート:途中で裏返し)約5~6分 | |
庫内の見やすさ | 白熱球庫内灯×1灯 | ||||
表示部 | 液晶(バックライトなし) | ||||
簡単操作 | − | 簡単レンジボタン | − | − | |
スマートフォン連携 | − | − | − | − | |
お手入れ | |||||
庫内底面 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | 外して丸洗いテーブルプレート | 拭きやすいフラット庫内 | |
庫内側面・背面・天面 | 汚れを落としやすい庫内側面・背面、お手入れしやすい平面グリルヒーター | − | |||
コース | 清掃・脱臭・水抜き | 脱臭 | |||
型式 | MRO-S7Y | MRO-S7X | MRO-HE4Y | MRO-F6Y | MRO-F5Y |
付属品 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿310×310 mm 1枚 | 外して丸洗いテーブルプレート(オーブン兼用) 306×311 mm 1枚 | 黒皿298×281 mm 1枚 | |
外形寸法 | 幅483 × 奥行 388 × 高さ340 mm | 幅470 × 奥行 370 × 高さ310 mm | |||
設置 放熱スペース |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
右・背面壁ピッタリ 左4cm、上方10cm以上 |
背面壁ピッタリ 左右4.5cm・上方10cm以上 |
左右4.5cm・上方10cm・背面15cm以上 | |
庫内寸法 | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅295 × 奥行 316 × 高さ220 mm | 幅295 × 奥行 323 × 高さ213 mm | 幅283 × 奥行 301 × 高さ190 mm | |
質量 | 約 13.5 kg | 約 14 kg | 約 12.7 kg | 約 11.5 kg |
次の記事では、日立のオーブンレンジ各機種について一覧表で性能を比較していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
日立オーブンレンジ10台の性能を一覧表で詳細比較!おすすめはこれ!
以上、日立MRO-HE4Yはお買い得か?MRO-F6Yの省メニュー機種。でした。
参考
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