パナソニックのオーブンレンジ エレックNE-MS267とNE-MS266は何が異なるのでしょうか。違いは7つあります。わかりやすく紹介します。
7つの違い
NE-MS267とNE-MS266は、スイングサーチ赤外線センサーと遠赤Wヒーターを搭載した26Lのオーブンレンジです。NE-MS267は2020年発売で、NE-MS266は2019年発売です。NE-MS267は、NE-MS266の後継機種です。
NE-MS267では次の点で変更がありました。
- ロック機能が付いた。
- 液晶にバックライトが付いた。
- キッチンタイマー機能がなくなった。
- ボタン配置がわかりにくくなった。
- 付属の角皿が「ヘルシー波角皿」から、下位モデルと同じ「角皿」になった。
- 自動調理メニューが変わった。
- レシピ集が変わった。
表で機能を比較すると次のようになります。
庫内容量 | 26 L (フラット) | |
モデル | NE-MS267 | NE-MS266 |
発売年 | 2020 | 2019 |
画像 |
||
参考価格 | − | − |
特徴 | スイングサーチ赤外線センサーや遠赤Wヒーターを搭載した高機能な26 Lオーブンレンジ。「つくりおき」など豊富なメニューを搭載。角皿に水を注いで、簡易スチーム調理が可能。 | |
モデル | NE-MS267 | NE-MS266 |
レンジ | ||
自動出力 | 1000 W: 最大 約3分 (600 W) | |
センサー | スイングサーチ赤外線センサー | |
解凍 | 解凍(全解凍・半解凍)・サイクロンウェーブ | |
スチーム | ||
発生方式 | 角皿式 (オーブンのみ) | |
グリル | ||
加熱方式 | 遠赤Wヒーター/片面グリル | |
少量時短加熱 | − | |
オーブン | ||
温度 | 100〜250℃ (220~250℃は5分まで。その後210℃) |
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発酵 | 35・40℃ | |
加熱方式 | 1段調理 上下ヒーターオーブン | |
モデル | NE-MS267 | NE-MS266 |
レシピ数(自動メニュー数) | 87 (59) | 87 (62) |
自動メニュー | ||
時短調理 | 煮物10 分 / パスタ10分 | |
便利機能 | つくりおき / 野菜スイーツ [3メニュー] | つくりおき |
トースト(自動)/パン | 角皿使用 / 1枚 約4分40秒(裏返し必要) | |
モデル | NE-MS267 | NE-MS266 |
使いやすさ | ||
スマホ連携 | – | |
キッチンタイマー | − | カウントダウン(30秒~180分) カウントアップ(計測最大180分) |
ダンパー/ロック | ロック機能 | − |
庫内 | LED庫内灯 (1か所) | |
液晶 | ホワイトバックライト液晶 | グレー液晶(バックライトなし) |
お手入れ | 脱臭 | |
付属品 | 角皿 | ヘルシー波角皿 |
外形寸法 | 幅 500 mm × 奥行 400 mm × 高さ 347 mm | |
質量 | 約 14 kg |
違いについて詳しく見てみましょう。
ロック機能
NE-MS267にはチャイルドロック機能が付きました。ロックをするとボタン操作を受け付けないようになります。
ロックするには、「0」が表示されている初期画面で△ボタンを3秒間押します。ロック中は、画面にLが表示されます。ロック解除をするときには同じように、△ボタンを3秒間押します。
幼いお子様のいる家庭では、ロック機能があると安心ですね。
バックライト液晶
NE-MS266の液晶はバックライトのないグレー液晶でしたが、NE-MS267ではホワイトバックライト液晶になりました。
バックライトがあるほうが、いつでも液晶画面が見やすいので良いと思います。とはいえ、部屋の照明をつけていれば、バックライトがなくても液晶画面が見えないということはまずないと思いますので、必須の機能ではないでしょう。
キッチンタイマー
NE-MS266ではキッチンタイマー機能がありましたが、NE-MS267ではなくなりました。
NE-MS266のキッチンタイマー機能には、カウントダウンとカウントアップ機能があります。カウントダウン機能では、30秒〜180分の間の任意の時間を設定してスタートをすると、カウントダウンが始まり、残り時間が表示されます。時間になると、ピーピーとブザーが5回なります。カウントアップ機能では、スタートしてからの経過時間が表示されます。最大の180分になると、カウントアップが終了します。
電子レンジのキッチンタイマー機能は、電子レンジのあたため機能を使っていない時にしか使えませんが、キッチンタイマーのようになくすことがないので、あったらちょっと便利かもしれませんね。
ボタン配置
NE-MS267では、操作パネルのボタンの位置ががらりと変わりました。
次の画像の左側がNE-MS266の操作パネルで、右側がNE-MS267の操作パネルです。
NE-MS266では、オートメニューはダイヤルより上にあるボタンを使い、レンジ・グリル・オーブンなど手動操作をするときにはダイヤルより下にあるボタンを使うようになっています。あたため/スタートボタンは中央にあり、取り消しは右下の端にあり、ボタンの位置で機能を覚えやすいです。あまり使わない「脱臭」ボタンは小さくなっています。
一方のNE-MS267では、ボタン類はダイヤルの上にまとまりました。すべてのボタンのサイズが同じになり、一部のボタンでは縁取りがなくなっています。NE-MS267は現在流行りのフラットデザインに寄せたデザインになっており、スッキリした印象になっています。しかし、使い勝手は悪くなっています。12個のボタンが特徴なく並んでいるので、ボタンラベルを読まないと使えません。使い慣れるまでは、スタートと取り消しが右と左のどっちのボタンだったかなどと迷いそうです。
NE-MS267はデザインを優先したのだと思いますが、毎日使うものですのでこの点は少し残念ですね。
角皿
NE-MS266には「ヘルシー波角皿」が付属し、NE-MS267には普通の「角皿」が付属します。
次の画像は、ヘルシー波角皿です。
余分な油を落とすことで、ヘルシーに調理ができるということです。
次の画像が、NE-MS267に付属する角皿です。
下位モデルと同じ普通の角皿です。真ん中に◯型の膨らみがあるのは熱膨張による歪みを防止するためということです。
クッキーを焼くときには、波型の凸凹がないほうがよいという方もいらっしゃいますので、どちらが良いかは使い方によると思います。
自動調理メニュー
NE-MS267とNE-MS266では自動調理メニューの種類が変わりました。
NE-MS266にあった、「野菜のうま煮」、「ラタトゥイユ」、「チルドピザ」、「バターロール」の4つの自動調理メニューがNE-MS267ではなくなりました。代わりに、野菜スイーツの「トマトクッキー」、「スイートパンプキン」、「ほうれん草ロールケーキ」の3つのメニューが追加されました。
野菜スイーツを作ってみたいという方はNE-MS267が良さそうですね。
自動調理メニューの詳細は次の表のとおりです。
NE-MS267 | NE-MS266 |
7 お弁当あたため 8 フライあたため 9 ゆで葉果菜 10 ゆで根菜 11 トースト(裏返し) 12 焼きいも 13 煮物10分(葉果菜) 14 煮物10分(根菜) 15 パスタ10分 16 グラタン 17 鶏肉のロースト 18 肉巻き野菜 19 ホイル焼き 20 スポンジケーキ |
7 お弁当あたため 8 フライあたため 9 ゆで葉果菜 10 ゆで根菜 11 野菜のうま煮 12 ラタトゥイユ 13 焼きいも 14 トースト(裏返し) 15 煮物10分(葉果菜) 16 煮物10分(根菜) 17 パスタ10分 18 グラタン 19 鶏肉のロースト 20 肉巻き野菜 21 ホイル焼き 22 スポンジケーキ 23 チルドピザ 24 バターロール |
〔つくりおき〕 21 肉・魚のおかず 22 根菜のおかず 23 葉果菜のおかず |
〔つくりおき〕 25 肉・魚のおかず 26 根菜のおかず 27 葉果菜のおかず |
〔ノンフライ〕 24 から揚げ 25 一口とんかつ 26 えびフライ 27 かき揚げ |
〔ノンフライ〕 28 から揚げ 29 一口とんかつ 30 えびフライ 31 かき揚げ |
〔角皿スチーム〕 28 茶わん蒸し 29 濃厚ガトーショコラ 30 濃厚チーズケーキ 31 とろけるプリン |
〔角皿スチーム〕 32 茶わん蒸し 33 濃厚ガトーショコラ 34 濃厚チーズケーキ 35 とろけるプリン |
〔野菜スイーツ〕 32 トマトクッキー 33 スイートパンプキン 34 ほうれん草ロールケーキ |
− |
レシピ集
NE-MS267とNE-MS266では取扱説明書にレシピ集が載っています。下位モデルのレシピ集は白黒印刷なのですが、これらはカラー印刷になっていて作ったみたいという気になります。メニューの種類も充実しています。掲載レシピ数はどちらも87個です。
それぞれのレシピ集でどちらかの機種にしか掲載がないレシピは次の表の通りです。
NE-MS267 | NE-MS266 |
豚と水菜の煮物 トマトクッキー スイートパンプキン ほうれん草ロールケーキ |
野菜とコンビーフのチーズ煮 白身魚のホイル焼き 野菜のうま煮 ラタトゥイユ |
自動調理メニューの変更と対応している部分も多いですが、NE-MS267では野菜スイーツのレシピが増えています。なお、NE-MS267では、「バターロール」と「チルドピザ」の自動調理メニューはなくなりましたが、レシピ集では手動での調理法が掲載されていますのでNE-MS267でも作ることができます。
どちらがおすすめか
以上のように、2020年モデルのNE-MS267では、ロック機能や液晶バックライトが付き、野菜スイーツの自動メニューが新しく搭載されました。一方で、キッチンタイマー機能がなくなり、ボタン配置がややわかりにくくなり、波角皿が普通の角皿に変更になりました。
そのため、幼い子供がいるからロック機能が欲しいとか、野菜スイーツを作りたいとかであればNE-MS267がおすすめですし、ボタン配置がわかりやすい方が良いとか、ヘルシー波角皿の方が良いということであればNE-MS267がおすすめです。
しかしながら、特にこだわりがなければ、価格が安い方の機種を選択すれば良いでしょう。
どちらの機種も、レンジ・オーブン・グリルの基本性能は同じで、最大1000Wのレンジ出力やスイングサーチ赤外線センサー、遠赤Wヒーターなどの役に立つ機能を搭載しており、おすすめです。角皿に水を注いで簡易スチーム機能として使うことで、茶わん蒸しやプリン、チーズケーキを作ることができるのも面白いですね。
価格は次のようになっています。
庫内容量 | 26 L (フラット) | |
モデル | NE-MS267 | NE-MS266 |
発売年 | 2020 | 2019 |
画像 |
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参考価格 | − | − |
まとめ
NE-MS267はNE-MS266の後継機種です。NE-MS267では、ロック機能や液晶バックライトが付き、野菜スイーツの自動メニューが新しく搭載されました。一方で、キッチンタイマー機能がなくなり、ボタン配置がややわかりにくくなり、波角皿が普通の角皿に変更になりました。それほど大きな違いはありませんので、特にこだわりがなければ価格が安い方を選択すると良いでしょう。
以上、NE-MS267とNE-MS266の7つの違い!でした。
参考
- パナソニック(Panasonic)
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